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KOUSCHのTシャツはシルクスクリーンを使って印刷しています。
シルクスクリーン印刷技法
シルクスクリーンとは、紗(しゃ)(昔は絹=シルク、今は化繊)を木枠やアルミ枠に張り、
紗にデザインを紫外線で焼き付け、インクを通す部分・通さない部分をつくって印刷する技法です。
インクを版のうえにのせたうえで、スキージ(squeezee)と呼ばれる大型のヘラのようなものを使い、
力を入れ、インクが押し込まれるようにスキージを手前に引く、もしくは、後方に押すと、
紗に焼き付けたデザインの形にインクが印刷されます。
すると、
ごくごくわずかながらの凹凸感が出たり、発色が非常に良いなど、
インクジェットプリンターでの印刷*とは異なる味わいが生まれます。
スキージへの力の入れ具合やスキージの角度によっても線やデザインが太くなったり細くなったりと変わってくるため、
これもまた温かみが生まれる要素となります。
(*昨今量販店で売られているTシャツの多品種少量生産にはインクジェットプリンターが使われることが多くなっています)
シルクスクリーンプリントのTシャツに使うインク
シルクスクリーン用のインクには、
ラバーのように印刷されるもの、生地を染色したようになるもの、
金・銀、蛍光色、発泡して膨らむもの、など、様々なものがあり、
作品の幅が広がります。
また、色合いは調合可能なため、
KOUSCHのイメージする色が既製の色に無い場合は
様々な色を組み合わせて生み出していきます。
※こちらはラクロスのイラスト用に混ぜ合わせたシルクスクリーン用インク
複数色のシルクスクリーンプリントTシャツ
基本的には、1回につき1色、印刷することになるため、
複数の色を重ねたデザインの場合、
版を複数作成し、異なる版の位置をあわせる必要があり、
手間がかかって難易度が高くなります。
■ラクロスのシルクスクリーンプリント第1版
■ラクロスのシルクスクリーンプリント第二版
■ラクロスのシルクスクリーンプリント第三版
シルクスクリーンプリントならではの風合い
複数のシルクスクリーン版の微妙なずれは
アナログ・手作りならではの風合いとなり、
また世界でただ1つだけのオリジナル作品となり、
アンディ・ウォーホルなどは
シルクスクリーンプリントの作品に
わざと版ずれを生じさせていた
と言われます。
■シルクスクリーンの技術的背景・歴史はこちら
■シルクスクリーンと現代アートとの関係はこちら